世界最大の美容ブランドのひとつ、Cotyは「美容の多様性を祝い、それらを解放する」というブランドラインに基づく新しいブランドアイデンティティを更新しました。デザインを手がけたのはロンドンに拠点を置く戦略的ブランドコンサルタント会社のWorkroom。
出典:LogoLounge
Workroomは新しいブランドの目的を定義することからリブランディングをスタートしました。決定したコンセプトは「美の多様性を祝い、そして解放すること」でした。
新しいコンセプトは、Cotyのブランドに実装されているすべてのものの原動力となるアイディアとなりました。
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WorkroomのクリエイティブディレクターであるMcMullen氏は次のように述べています。
「Cotyの新しいビジュアルアイデンティティは、ブランド全体でさまざまな形、テクスチャ、色の蝶のイラストを使用して、明確で創造的で審美的な方法で多様性のメッセージを伝えています。
蝶のカラーパレットは無限に組み合わせることができます。なぜそのような表現を採用したかというと、市場を研究していたとき、シャネル、ロレアル、エスティローダーなどほとんどの美容ブランドが白黒であるということに気付きました。
私たちは早い段階で、多様性を表現しようとしてもそれは単色では行われないと決断しました」
WorkroomはCoty Sansと命名した独自の書体を生み出しました。Coty Sansで組まれたロゴタイプは、そのアンテナにも見える ‘Y’で、蝶の対称性を反映する曲線を表しています。
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蝶のイラストはネイルポリッシュ、マスカラ、ファンデーション、アイシャドウ、口紅などのCotyの美容製品にも見ることができます。
Cotyの商品は絶大な人気がある一方で、Cotyという会社自体を消費者にはあまり知られていません。ただ、Cotyの一番の目的は別にCotyを有名にすることではありません。しかし、それはグローバルな市場でCotyを成長させる上で非常に重要な要素になりました。
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Cotyをコーポレートブランドとして際立たせるには、美容業界での競争力を持たせる必要がありました。美容業界は最も競争が激しく飽和している産業のひとつ。「私たちは、ブランドを競合他社と差別化するという考えを念頭に置きました」とMcMullenは言います。
モチーフとなった蝶のイメージは、アイデンティティとしては多目的に人目を引くビジュアルです。それぞれの蝶は、異なるモデルや状況に対応するように作成されており、多様性の概念を示しています。
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